1960年代の終わりにシャーンはワシントンD.C.のロバートM.スミス夫妻とロバートP.コゴッド夫妻からメリーランド、ロックビルのユダヤ文化センターの壁画制作の依頼を受ける。彼らは壁画のテーマ、意匠、配置、全てをシャーンに委ねた。シャーンは多大な情熱で準備に取り掛かり、題材をハレルヤコーラスの詩篇150篇に求め、古楽器を演奏する音楽家を描いた。
残念なことに1969年のシャーンの死によって壁画制作は未完となってしまい、その原画だけが残された。しかしながらシャーンの遺族は壁画の原画を8つの版画として出版することを許可し、幸運にもムルローグラフィック工房の制作、ケネディ画廊の企画により原寸大での版画作品となって世に残されることとなった。シャーン没後の出版とは言え、厳密な意味でシャーンの遺作と言える作品である。
MAN PLAYING ORGAN-オルガンを弾く人- | YOUNG MAN PLAYING DOUBLE PIPE-ダブル・パイプを弾く人- |
MAN SOUNDING HORN-ホルンを弾く人- | CLANGING CYMBALS-シンバル- |
YOUNG MAN PLAYING DOUBLE OBOE-ダブル・オボーエを弾く人 | MAN PLAYING CITHARA-キタラを弾く人- |
CHIME BELL PLAYER-チャイムベルを弾く人- | OLD MAN LAYING CROWTH-クロウスを弾く老人- |
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