ntitled(2010年、203x148cm、Inkjet print and pigment on Paper)
丸の内ギャラリーでは、11月16日より、六田知弘写真展「壁の記憶」を開催いたします。
文化財や古美術作品の写真家として、また正倉院宝物の撮影者として知られる六田知弘。
今回の展覧会ではスペインとイタリアを中心に民家の壁をテーマとした作品を展示致します。
連綿と塗り重ねられた壁面は、その土地の時間と歴史を封じこめた,時の堆積物とも言える存在です。
特別な創造性をもとに塗り重ねられたわけではないにも拘らず
そこに現れる景色は完成された抽象絵画の作品と相似形を呈し、我々の眼前に表れます。
文化財やロマネスク建築など、明確な形をもつものを被写体にしてきた六田の新たな側面を知ることが
出来る展覧会になることと存じます。今回は不思議な壁の写真作品を大小取り交ぜて、
約20点で展示いたします。
彼の作品をより身近にて鑑賞し、体感していただければ幸いです。
展覧会の様子へ
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